ささいな便秘が頑固な便秘になる【10の理由】
便秘対策について、こちらの本がとても参考になるのでこれから少しずつ紹介していきたいと思います。
ささいな便秘が頑固な便秘になる【10の理由】
生まれたときから便秘だったという人はいません。「面倒で朝食を抜いてしまった。」「忙しくてつい、便意を我慢してしまった。」こんなささいな事が便秘を引き起こします。おっして、最初は軽かった便秘が次第に悪化してしまう原因は、私たちの日常のちょっとした行動や生活習慣の積み重ねにあります。
便秘が悪化する理由①:便意のがまん
便意をがまんする事は、体にとっては大きな負担になります。あまりにもがまんの回数が増えると、自然の便意が起こりにくくなってしまう可能性もあります。
便秘が悪化する理由②:朝食抜きや過度の小食
便は食べたものの残りカスのため、食事をしなければ便の材料がありません。また、大ぜんどう運動(便意)は胃に食べ物が入る事がきっかけで起こります。特に、この大ぜんどう運動は朝食後に起こりやすいので、朝食を抜く事は便秘を助長する原因になります。
便秘が悪化する理由③:睡眠不足や夜型の生活
腸の働きを司る副交感神経は、睡眠中に活発になります。夜遅くまで起きていたり、昼夜逆転の生活をしていたりすると、自律神経の働きが乱れ、腸のリズムに狂いが生じ、便秘の原因になります。
便秘が悪化する理由④:冷えと水分不足
便秘患者が増える季節は、1〜2月と8月頃が多いそうです。
1〜2月は、冷えが原因です。全身の冷えにより末しょう神経が収縮すると、交感神経が優位になり、腸の働きが抑制されます。また、血行が悪くなり、腸にいく血流も低下しやすくなるので、腸の働きが悪くなり、便秘の原因になるのです。
8月は、水分不足が原因です。便にはほどよく水分が無いと、固くなり排便しづらくなります。また、夏場はエアコンによる過度な冷えも腸の動きを悪くさせる原因になります。
便秘が悪化する理由⑤:運動不足
ぜんどう運動には、腹筋が大きく関わっています。腹筋が弱くなると、ぜんどう運動が起こりにくくなり、便を押し出す事が難しくなります。ウォーキングなどの軽い運動でも腸が動くので、意識して運動するようにしましょう。
便秘が悪化する理由⑥:加齢
60歳を超えると、便秘患者は急増します。高齢者に便秘が多い最大の理由は、腸の機能低下です。70歳を過ぎると、腸の筋肉の弾力性は若い時の約75%に落ちるようです。さらに、高齢者の場合、食事量は減り、運動量も減っていきますので、さらに便秘を助長することになります。
便秘が悪化する理由⑦:女性ホルモンの影響
若い女性の2人に1人は便秘で悩んでいるそうです。女性は生まれながらにして便秘になりやすい要因をもっています。それは、月経の周期にともなって分泌される女性ホルモンです。
排卵から月経までの時期は黄体ホルモンの分泌が活発になります。この黄体ホルモンによって、大腸のぜんどう運動は抑制され、便の水分は吸収され、固くなります。この時期はホルモン的に便秘になりやすいので、あらかじめ食事や運動などで対策を打つ必要があります。
便秘が悪化する理由⑧:手術の後遺症
頑固な便秘の原因に、腸管の癒着があります。癒着とは、開腹手術をした際に、臓器が空気にさらされると、隣り合った臓器や腸管がくっついてしまうことをいいます。この癒着が便秘を引き起こす事があります。
便秘が悪化する理由⑨:特定の病気や薬の影響
甲状腺の病気は便秘の症状がみられることがあります。また、抗うつ薬の副作用として便秘が引き起こされる事があります。
便秘が悪化する理由⑩:下剤の乱用
下剤は、ぜんどう運動➡便意という腸のリズムを妨げます。そのため、下剤を乱用すると、腸の働きそのものが衰えてしまします。
以上です。
「がまんしない」「朝食を摂る」「運動する」「十分寝る」「水分をとる」「ホルモンの影響を知る」というのを、どれか一つでも、まずはやってみると良いと思います。
ちなみに、便秘を引き起こす最大の要因は「ストレス」
だそうです。これについては追々まとめたいと思います。