UNK Lab

「ウンログ」という健康管理アプリで、新しい健康管理法を研究してます。良い運気(人生)は良いウンチから。

工場が無くても家電メーカーがはじめられる5つの理由

schooの「なぜ工場を持たずにハードウェアを製造出来るのか?」の公開収録にいってきましたー。

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家電ベンチャーのCerevoの代表岩佐さんが「家電ベンチャーの作り方」というテーマで、その中でも特に「家電の作り方」を中心に講義をしてくれました。

VCから1億円余りの出資を受けて家電ベンチャーを創業されたらしいです。商品はどれもユニークでヒット商品多数。刺激的でした。

Cerevo 

 

 

これがその講義のスライド↓

 

 

どんな内容だったかというと、

 

家電製品は何から出来ているのか?

  1. PCB(電子基板)
  2. PCBにのせる電子部品
  3. 家電を制御するソフトウェア
  4. 外装部品(キャビネット)
  5. 説明書や付属品
  6. 箱類
 
 
で、それぞれの要素には全て「仕様書」があって、その仕様書さえ書ければ、
工場無し、倉庫無し、販売する営業マンがいなくてもOK!!
だから、アイデアとやる気さえあれば、家電メーカーが作れる!
明日のジョブズは君だ!(ここまでは言ってないけど)という内容でした。
 
 

仕様書の細かな説明はスライドにあるので割愛して、なぜ家電メーカーがそんなにも作りやすくなったのか。その理由はいくつかあると思いますが、主なものとして

 

  1. インターネットの普及で、サプライヤー探しのコストと手間が下がった。
  2. 中国などの工場利用がしやすくなった。
  3. 3Dプリンターの利用によって、試作品の製造コストが下がった。
  4. Amazon FBAの利用によって、在庫管理、決済、発送などの管理・運用コストが下がった。
  5. 市場の細分化が進み、ヒットのチャンスが増えている。
 

といったことが上げられると思います。

 

 

家電メーカーがはじめられる5つの理由

 

1. サプライヤー探しがかんたん

google検索で探したり、Alibaba(仕入れ問屋探し専門サイト)で探せば、沢山見つかる。

 

2. 工場探しがかんたん

これもやはりgoogle検索で沢山見つかる。仕様書とお金さえあれば、何でも作れるわけです。
 

3. 試作コスト減

これまでは、金型を作って→試作品を作って→修正を加えた金型を作って→また試作品を作って→
といったお金と時間を贅沢に使った開発が必要でしたが3Dプリンターの普及によって、金型を作らずも、試作品が出来てしまう時代になった。
 

4. 流通コスト激減

Amazon FBAは、売上の8%程度の手数料を払えば、amazonの倉庫で商品管理、出品〜受注〜発送〜代金回収まで全部やってくれる!
中国の工場で生産→Amazonの倉庫へ発送→エンドユーザーの自宅へ発送 という流れである。
※注意:不良品交換用などで、一部商品を保管する必要はあり。

 

5. 市場のマニアック化

例えば、トイレ専用の掃除ロボットはこの会社がイチバン!という様なことが起こっていて、マニアック市場が増え、その市場でのNO1が狙いやすくなっている。さらに、世界中の輸入業者が、各地の珍しい商品、NO1商品を漁っているため、NO1をとれば世界展開がしやすくなる。

 

 

結論「仕様書(設計図)があれば、あとは誰かが作ってくれる。」

※ただし設計にはノウハウ、センスが必要。

 

 

ということでした。

家電業界はコモディティ商品の低価格競争によって、暗いニュースが多い時代ですが、アイデア商品のヒットチャンスはどんどん広がっているとの事なので、何かやってみたいですねー。

 

 

最後に、IOTのトレンドでチャンスを感じる市場はなんでしょう?という質問をさせてもらいましたところ、

 

「おもちゃ市場があつい」

 

という答えをいただきました。

おもちゃ業界のネット利用は遅れをとっていて、まだヒット作が無い。とのこと。

 

また、NFCというキーワードも出てました。

家電製品は、これから面白いモノが沢山でてきそうです。

 

 

ps

一昨日、MakerBot社からReplicator2発送したよ!っていうメールが来ましたー。

到着が楽しみでございます。