Think Simple【10の要素】
アップルを生み出す熱狂的哲学「Think Simple」の10の要素がすごかったです。
1. Think Brutal
容赦なく伝える
相手が誰であろうと、どう思われようと気にせず、頭に浮かんだ事を口に出す。
“素直さはシンプルであり、あいまいな言い方は複雑である”
2. Think Small
少人数で取り組む
アップルには「ザトップ100」というジョブズに選ばれた幹部だけの会合がある。
“有能な少人数のグループでシンプルに進める。参加者が増えれば複雑さも同席する”
3. Think Minimal
ミニマルに徹する
アップルストアでは最適な製品がすぐに見つかり、カスタマイズも購入も簡単である。
“シンプルに素晴らしいものをつくる。製品ラインナップを増やすことは複雑さである”
参考:HPの製品ラインナップは見るのもうんざりするくらいある。
4. Think Motion
動かし続ける
常に動いていて、顧客をワクワクさせる事をやめないし、古くなる事をゆるさない。
"シンプルに革新を生み出す。後からスペック比較競争することは複雑さである"
5. Think Iconic
イメージを利用する
アップルの広告は、その製品を使っているところを簡潔に見せるものがほとんど。
“伝えたい感情をシンプルに表現する。製品の特徴をひとつひとつ紹介するのは複雑さである”
6. Think Phrasal
フレーズを決める
iPhoneは法的に問題がある名前であったが、ジョブズは未解決のまま発表した。
“製品名はシンプルに、後継機にも同じ名前を。製品やバージョンごとに名前を変えると複雑になる”
参考:HPのコンピューターは、品名も型番も複雑すぎる
7. Think Casual
カジュアルに話し合う
ジョブズは、プレゼンによって「導かれる」ことを嫌う
“シンプルな会議は素直な話しあい。形式ばったものになるほど資料は増え複雑になる”
8. Think Human
人間を中心にする
iPadはタブレット市場でシェア70%
“シンプルに人類に狙いを定めている。ビジネスモデルやホームモデルなどターゲットをしぼると複雑になる”
参考:iPadは子供から大人、遊びから仕事まで全てに対応している。
9. Think Skeptic
不可能を疑う
アップルストアは、最初絶対にうまく行かないと批判されていた。
“シンプルさは否定的意見を無視し、アイディアを前進させる事に集中すること。否定的意見に対応していると複雑になっていく”
10. Think War
戦いを挑む
↑intelのプロセッサーが遅い事を表現しているCM
“敵をもつ事でシンプルに一つの事に集中できる”
この本は、茂木健一郎さんがおすすめしていたので読みました。シンプルって言葉にするのは簡単ですけど、やろうとするとむずかしいっすね。ジョブズって人はすごいなぁ。癌にかかり命の有限性に気付いた事も、無駄を省き、時間を最大限有効にする、というシンプルさへのこだわりを強くしたのでしょうか。禅も影響しているのでしょうか。とにかくジョブズはすごいなぁ。