UNK Lab

「ウンログ」という健康管理アプリで、新しい健康管理法を研究してます。良い運気(人生)は良いウンチから。

脳科学者の茂木健一郎さんと経営コンサルタントの波頭亮の講演会

本日、脳科学者の茂木健一郎さんと経営コンサルタントの波頭亮さんの講演会にいきました。こちら↓

グローバル・アジェンダ・シリーズ  私塾がコモディティ化しない人材をつくる ~これからの時代に求められる学びのスタイル~

 f:id:tk_tagoo:20120722033050j:plainこんな感じ。

 

茂木さんはTVでは良く見ていましたが、生でお会いするのは初めて。すごい、面白い人!とにかく、面白い!教養のある冗談。たぶんこれが「ウィットに富んだ」って表現されるかなと思いながら聞いていました。海外の人と話す機会が多いからなのでしょうかね。とにかく面白かったです。ほとんどが、公開出来ない様な過激トークw

 

備忘録的に、今日ズドンときたメッセージを、僕のフィルターを通して書き残したいと思います。

 

 

“日本のITベンチャーは勉強不足。例えば、米Googleはアカデミックな企業。めちゃくちゃ勉強してる。対して、日本のITベンチャーはチャラい。自信だけあって勉強してない。” 茂木さん

 

これは、自戒も含めて。ITベンチャーに限らず、すごい優秀な人もいれば、大丈夫なんですかって人も居ると思うけど、特にIT業界って世界中に競争相手がいて、そりゃめちゃくちゃ勉強しないと生き残れないよねっていう事だと感じました。

 

 

“日本人は努力の総量がたりない。大学生の読書量を比べると、日本人は4年で平均100冊、アメリカ人は4年で400冊、ハーバードの学生は4年で1,000冊。自習時間を比べると、日本人は1.5時間、アメリカ人は7.5時間” 波頭さん

 

とにかく、日本の若者は勉強をしなくなったそうだ。波頭さんの知人で、マサチューセッツ工科大学の医学部にいった方が居て、その方曰く、「まわりは、すごいやつだらけ、命がけで勉強しないとついていけない。」だそうだ。。図書館で3徹して死を意識した事もあるそう。。

 

さらに、勉強について、一流を一流とさせるものは何か?という面白い研究についても話しがきけた。

 

まず前提として、これまで一流の条件は「素質」が重要なのではないかと思われていたそうです。しかし、この一流の研究によって、それはあまり関係ないという事が分かりました。

 

この研究は、ドイツのある大学で、バイオリン(?)を学ぶ学生を能力別にグループ分けして、能力の差が何からくるのかを調べたものだそうです。

 

グループ分けは、次のとおり

  • A :国際コンクールで優勝するレベル。つまり一流の人。ソリスト。
  • B :国際コンクールで入賞するレベル。広く認められる人。バイオリニスト。
  • C :バイオリンの先生になれるレベル。

 

そして、それぞれのグループを比較していくと(※波頭さんの話しをメモったものです。聞き間違いの可能性もあります。)

 

①練習時間(練習時間に差があるのではないか?)

  • A :51時間/1週間
  • B :51時間/1週間
  • C :51時間/1週間

これは変わらない事が分かった。

 

②練習の質(基礎練習(1人でする退屈でつらい反復練習)時間に差があるのではないか?)

  • A :24時間/1週間 
  • B :24時間/1週間
  • C :9時間/1週間

 ここで、Cだけ基礎練習をしていない事が分かった。辛い事から逃げているとも言える。

 

③意識(上達するには練習が必要だと思っているか?)

  • A :ある
  • B :ある
  • C :ある

意識はほぼ同じくらいある。意識の差ではないようだ。もちろん、定量的に計れないので、本当は差があるかもしれない。

  

④始めた年(練習を始めた時期に差があるのではないか?)

  • A :8歳
  • B :8歳
  • C :8歳(たしか)

始めた年にはほぼ差は無かった。


⑤累計練習時間(小さいときから猛練習しているのではないか?)

  • A :7,400時間
  • B :5,300時間
  • C :3,400時間

決定的な違いはこれでした。それぞれを分けるのは約2,000時間の練習時間の差。

 

 

つまり、一流を一流たらしめるレシピはこうだった↓

  1. 累積の練習の総量が圧倒的に多い(1,000時間単位で)
  2. 練習の質が高い(基礎練習を徹底的に) 

この練習方法にもポイントがある

  1. 練習内容がよく考えられた設計であること(良いコーチ)
  2. 反復練習すること
  3. フィードバックをえて、改善していくこと

 

ということだそうだ。

「なんだーそしたら、大人になってから何か始めようと思っても子どもの頃からやってるやつにはかなわないじゃないかー」

って思ったら、波頭さんから

 

 

“まずは1,000時間勉強してください。1年間は24時間×365日で8,760時間あります。1年間でやろうとしたら1日の1/8、つまり3時間を使えば出来ます。残業を1時間減らして、睡眠時間を1時間減らして、遊ぶ時間を1時間減らせば、ほら3時間なんてすぐ”

 

ああ、ごもっとも!頑張ります!って感じです。

確かに、僕もiphoneアプリ作ってますけど、全くの初心者から勉強してなんとなく出来たのって1,000時間くらいやってからでした。1年半かかりましたけどw

 

 

茂木さんと波頭さんのお二人が、言うだけあってめちゃくちゃ勉強していて、それも楽しそうにワクワク感もあり。すごく刺激になったわけです。

 

 

“勉強しなくていいやと思っている人に勉強させるには、本物に触れて感動させるのがいい”

 

他にももっと話しがあるんですけど、長くなるのでここまでにしときまーす。